東北大学病院でのPET画像診断
PET(/CT)検査とは
PET検査Q&A 改訂3版日本核医学会・日本アイソトープ協会 より、一部改変

PET(ポジトロン断層撮影)検査は、放射線を出すくすりを注射し、そこから出る放射線をPET装置で検出することによってくすりの体内分布を画像化し、病気を診断する検査法で、生体内での「はたらき」を画像化します。 一方、X線CT(X線断層撮影)検査は、身体の外からX線を当てて通り抜けたX線を測定し、臓器の「かたち」を画像化する検査です。

PET/CT装置はPETとX線CTを連結した装置で、PETで「はたらき」を、X線CTで「かたち」を画像化し、両者を組み合わせた情報が得られます。

東北大学病院におけるPET診断件数は上のグラフのように年々増加しており、がんや虚血性心疾患、てんかんなどの診断に寄与しています。
心臓
心臓の筋肉に血流が不足する「心筋虚血」の状態と、すでに心筋が部分的に死んでしまった「心筋梗塞」との区別をおこないます。「心筋虚血」の部分は血流が減り、ブドウ糖を消費します。治療で血流を回復させれば、心筋が死ぬのを防ぐことができます。
左:心筋血流検査;白矢印のところで血流が低下
右:FDG-PET検査;黒矢印はブドウ糖消費も低下→心筋梗塞、橙矢印は「心筋虚血」だが心筋は生きている
がん
多くのがんにはブドウ糖を多く消費するという性質があり、ブドウ糖に似た構造のFDGというくすりを取り込みやすい。また、治療によってがん細胞が死ぬとFDGが取り込まれなくなります。この性質を利用し、がんの発見、治療効果判定などの診断を行います。
20歳代男性 悪性リンパ腫というがんの一種に対して治療 左:治療前;悪性リンパ腫の腫瘍部分にFDGが集まっている (赤矢印)
右:治療後;悪性リンパ腫へのFDG取り込みが消失、治療が有効だったことがわかる